インターンシップ・1Day仕事体験について

インターンシップ・1day仕事体験

就職活動における重要なステップ

 インターンシップとは、在学中に企業や官公庁などで就業体験ができる制度です。夏休みや冬休みを中心に多くの企業で開催されます。その内容や期間はさまざまですが、「働く」ことを実際に体験できるインターンシップは、業界・職種・企業研究をする上で非常に貴重な経験と言えます。就職活動を始めたくても、何から先に手をつければ良いかわからない人にもオススメです。

単位が得られるインターンシップも

 最近では、8割以上の大学でインターンシップ参加による単位認定を行っています。ただし、全てが単位認定の対象ではなく、大学と連携している企業によるインターンシップに限られています。また、一般的には、事前に大学側に申し込みが必要となるため、まずは単位が修得できるかどうか大学のキャリアセンターや就職課に相談してみると良いでしょう。

インターンシップの主な形式

セミナー型
講義や説明会形式で行われ、短時間で業界や職種、企業についての理解を深めることができます。社員との座談会やグループワークなどと組み合わせて実施する場合もあります。
仕事体験型
参加企業の業務を社員と一緒に体験することができます。設けられた課題に社員とマンツーマンで取り組んだり、実際に営業現場に同行したり、社員との交流が図れるのが特長です。
課題解決ワーク型
実際の仕事内容に近いワークショップやディスカッションを行います。サマーインターンシップやウインターインターンシップとして募集される場合が多く、大手企業では高い応募倍率になります。
就業型
就業型は企業の一員として、従業員と同じ環境で実際の業務に取り組みます。参加期間や内容によっては報酬が出る場合もあり、仕事に対するやりがいも実感できることでしょう。

参加するメリットについて

 学生生活の中で、企業と接点を持てる機会は多くありません。インターンシップを通じて、実際に働いている社員とコミュニケーションを取り、仕事への理解を深めたり実績を残すことは、就職活動を進める上で何度も向かい合うことになる「自己PR」の内容を更に充実させる貴重な経験となるでしょう。さらに、インターンシップの最大のメリットは参加した企業からさまざまなアプローチがもらえるということです。このチャンスを逃さず、どのように活かして就職活動を有利に進めるかが重要でしょう。

実施期間について

●1DAY仕事体験

 1DAY仕事体験は呼び名のとおり1日で行われるインターンシップで、2時間程度のセミナー形式のものから、数時間をかけて行うワークショップなど、企業によって多様なプログラムが組まれています。拘束時間が短いため、企業にとっても学生にとってもスケジュールの調整がしやすく、年間を通じて実施する企業もあり、多くの企業のインターンシップを経験したい人に向いていると言えるでしょう。

●短期インターンシップ

 短期インターンシップは、特に定義はありませんが主に数日~1週間程度のものが多く、一部の企業では少し長めの2週間以上という期間のものも実施されています。基本的には連続した日程で行われるため、学生の休暇に合わせて実施されることが多いのが特徴です。

●長期インターンシップ

 長期インターンシップには、1ヶ月以上の期間が多く、さらに長期に亘る場合は半年~1年以上かけて実施されるものもあります。学業に支障のないように参加可能な曜日や時間帯を企業と相談のうえ決めるケースが多く、また、業種や内容によっては、給与が支払われたり、事前選考が行われたりすることもあります。

●その他

 近年ではオンライン・インターンシップの一般化が進んでいます。ビデオチャットやWeb会議システムを使う場合もあります。地方や海外に住んでいる場合、オンラインと対面のいずれかを選べる企業や、オンラインと対面形式の両方を取り入れた「ハイブリッド型」のインターンシップを開催する企業などもあります。

参加時期について

 インターンシップに参加した学生を対象としたアンケート結果によると、約9割が学部3年生・修士1年生の時にインターンシップに参加していました。インターンシップは、企業の採用選考が本格化する例年3月までの間に、企業との接点を持つことができる貴重な場としての役割を果たしていると言えるでしょう。

応募について

●インターンシップの探し方

 インターンシップには参加してみたいが、どこでどのように探せば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。まずは、自分の探しやすい方法で見つけて、検討してみることから始めましょう。

大学のキャリアセンター

企業をどのように探すべきかわからない場合や、単位認定が受けられるインターンシップを実施する企業を探したい場合は、まずはキャリアセンターに相談してみましょう。

企業のホームページ

参加したい企業が決まっている場合は、その企業のホームページを確認してみましょう。採用専用のSNS等でも情報を発信している場合もあり、積極的にフォローしてこまめに情報収集しましょう。

就職活動サイト

参加したい業界や、体験したいプログラム、実施のエリアなど、多くの企業の中から希望に合わせて探したい場合は、就職活動サイトのインターンシップ特集ページから企業を検索してみましょう。

●どのように会社を選べば良いか

まだ本命の会社が見つかっていない、目標や道すじが見えていない就職活動の初期段階であっても、インターンシップに参加することは大変有意義です。漠然とした方向性からでもまずは探すことから始め、少しでも興味のあるプログラムを見つけられたら参加してみましょう。就きたい仕事や働きたい職場と出会うきっかけになるかもしれません。

興味のある業界・企業で探す

興味のある業界や企業が決まっている場合、似た業界の知識や経験を得ることで後の就職活動に活かせます。機会があれば、同業種や職務内容の近い複数社を選んで申し込んでみましょう。

内容や目的で探す

インターンシップを通じてどのような体験がしたいか、業種は問わず得たい知識や経験がイメージできている場合は、就職活動サイト等で幅広く探してみると良いでしょう。

実施期間、場所で探す

まずはインターンシップを経験することから始めたい場合は、自分の都合に合った期間や場所で開催されるものを探し参加することで、今後の就職活動の方向性が開けるかもしれません。

●インターンシップ申し込みの方法

インターンシップは、探し方と同様に、大学のキャリアセンター、就職活動サイト、インターンシップを募集している企業のホームページからの申し込みが可能です。特に、単位認定など大学と提携している企業へ申し込む場合は、必ず「大学のキャリアセンター」を通じて申し込む必要があります。申し込みの際には、特に書類等の提出が求められない企業もあれば、履歴書やエントリーシート、自己PRや大学の指定する志望理由書等の書類の提出を求められる場合もありますので、事前によく調べて準備をしておきましょう。

参加者の採用選考について

 インターンシップの実施には企業側の受け入れ人数にも限りがあるため、定員を超える応募がある場合は選考が行われます。選考方法は企業によってさまざまで、抽選や先着順などによる選考もあれば、書類や適性試験といった選考もあるため、興味のあるインターンシップは、過去どのような選考方法が採られていたのかなどを調べて、対策を練ってから申し込むことも重要です。

参加後について

●インターンシップのお礼

参加した期間に関わらず、必ずお世話になった人事担当者にはお礼のメールを送りましょう。何を学べたかを端的にまとめ、忙しい中で時間を割いてもらったことに対し感謝の気持ちを伝えることが大事です。送るタイミングはインターンシップ終了当日がおすすめです。できるだけ早く送信しましょう。

件名:【御礼】インターンシップ参加を終えて(〇〇大学・山田太郎)
株式会社○○○○
○○○部○○課
○○ ○○様

○○ 大学○○学部○○学科の山田太郎と申します。
××月××日から××日までの□□□□□インターンシップでは大変お世話になり、誠にありがとうございました。
今回、○○様には、○○業界の知識など企業研究だけではなく、
仕事へ向き合う姿勢など、社会人としてのさまざまな心構えを教えていただきました。
特に、○○様から伺った□□□□□□□□□□のお話が
印象深く残っており、貴社の○○事業に対する熱意を感じ、
ホームページや会社案内だけでは知ることのできない
貴社の魅力を知る大変貴重な経験になりました。
貴社のインターンシップに参加したことで、以前よりも自分が働く
イメージが持てるようになり、○○業界への志望も明確にすることが
できました。
この度の貴重な経験を活かし、今後の就職活動を進めて参ります。
お忙しい中、ご指導いただき誠にありがとうございました。
末筆ながら貴社の益々のご発展と、皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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山田太郎
○○大学○○学部○○学科
TEL:000-0000-0000
Mail:xxxxxxxxxx@xxxxx.xx.xx
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●インターンシップの振り返り

インターンシップの体験を就職活動にどのように活かすか、考えておきましょう。

企業情報のまとめ
事前調査だけでは知ることができなかった、業界の状況や企業の情報、仕事内容、社員の雰囲気など、自分に合う点、また合わなかった点など、振り返ってみましょう。
自己採点
参加前に準備した「参加する目標」が達成できたか。達成のために何をしたのか、また足りなかった知識や能力は何だったのか、自分なりに採点してみましょう。